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何か食べている時に、「一口ちょうだい」と言われるのが嫌いだ。
二人で種類の違う2つのケーキを半分ずつシェアし合う。
なるほど、違う味のケーキを2種類食べる事ができるのだから
実に素晴らしきことだ。
食べる量も半分半分でちょうど1個分。
カロリー的にも問題ない。
ただ、私の意識としては半分もらったという気持よりも
半分とられたという気持が強い。
特に自分で「これを食べたい」と選んだものを
シェアと称してへつられるのがたまらないのだ。
先日、神奈川の江ノ島海岸に行く機会があった。
サザンオールスターズで有名なあの江ノ島である。
少し時間が余ったので、海沿いの石段に腰掛け
ローソンで買ったジャンボシュークリームを食べようとした。
一口かじって、カスタードクリームと生クリームのコンビに
魅了され、誰にもシェアせずその甘みを独り占めできる
幸せに感謝しながら、まさにシュークリームはこの二口目が
一番うまいんだなあと結論付けながら
口を近づけたその瞬間に
見事にトンビにかっさわれた。
鳥のトンビである。
頭を突然、小突かれたと思った時には
手のなかのシュークリームは消えていた。
まわりを見るとトンビの集団に囲まれていた。
襲撃である。
これはシェアではない。完全な略奪だ。
そういうと、まわりで何か食べている人は誰もいない。
江ノ島ではトンビに気をつけろなのだ。
でも、人間から「一口ちょうだい」と言って半分とられるよりも
少し荒っぽいけどトンビとシェアするのは
悪くない。
きっと私の体のことを気にしてくれたのだな。
トンビは神様からの使者にちがいない。