「痛い」という感覚に比べて、「かゆい」という感覚の方が我慢できない。
「痛さ」で悩んでる人ごめんなさい。そういう意味ではないのだが。
そりゃあ、激痛とかズキンズキン痛むなんてのは，夜も眠れないし、
仕事にも集中できない。
事実、イボ治療で低温火傷させた後の痛みなんてたまらんものがある。

だからこそ、「痛い」は速やかに治療しようという気持ちになるし、
体に悪そうだから、早く治したくなる。これは人間の真理。

しかしながら、かゆみはやっかいだ。
なぜなら、かゆいところを掻くと極めて気持ちいいのだ。
人前では掻けない部位を、一日中掻くのを我慢して
家に帰って、思う存分掻きまくってみてみよう。
気絶するほど、気持ちいい。
イッテしまうくらい。

そう、かゆみには常に気持ちいいがつきまとうのである。
人間にはかゆみがなくなると少し寂しいという本音がある。
本気でかゆみ伴う症状あるいは病気には治療をおこたってしまう
かゆみに流されかゆみに負ける。
人間の弱さがでるのではないのか？これは人間の心理。

眠気もしかり。眠気も気持ちいいので、ついつい眠気に負けてしまう。
起きないとえらいことになる場面でも、あまりに眠気が気持ちいいので
起きることを拒否する自分がいるのだ。

やっかいだ。
この梅雨の季節、何かとかゆみが多くなる。
あせも、みずむし、蚊にかまれる。など。
風呂上がりにうっとりと掻いてないで
しっかり治療して、仕事に集中しよう。

「かゆみ」や「眠気」みたいな人とつきあってもだめなのだ。
流されるぞ。